初体験

初体験って

意外と

ゴロゴロ転がっている


犬に追いかけられたり

カラスの糞がｼﾞｬｽﾄﾐｰﾄしたり

犬の上を自転車で通過してしまったり


人生は意外と

ハプニング的な

初体験で満ちている


この間

大学1年生の

テスト監督をしていたら

カンニング少年を

見つけてしまった


この少年

本当にカンニングが下手くそで

そこにいたテスト監督

全員が

『あいつ！バレバレやでぇ～』

と思わず

エセ関西弁を使ってしまうほどの

ど素人さんだった


もちろん見逃してあげようと

何度も何度も

チャンスを与えたが

彼は

何故か自信満々に

カンニングをし続けた


結果的に

見逃すわけにはいかない

状況になってしまったのだが


彼は

大勢の教授のいる前で

最後までシラをきり続けたという

武勇伝を後に小耳に挟んだ


大学1年生の

初めての専門の試験


教室のど真ん中で

一人だけ

今時この色？ってくらいの

半分金髪

半分メッシュの髪で

怪しすぎる動きを

90分間していた彼は

感心するくらい

見事なカンニングペーパーをポケットに入れ

奮闘していたはずなのだが


不思議と

カンニングしても

落第点だった。。。


あんな下手くそな

カンニング少年を見たのも

初だけど・・・


精密なカンニングペーパーを見ても

結果的に落第点しか

たたきだせない

少年を見るのも初めてだった


ん～少年！

君・・・才能なさすぎる。。。


そして

運もなさすぎる。。。


もしカンニングをしようと思う人がいたら

まず気配を消すこと・・・


最低限

人ごみに紛れる術を身につけてから

したほうが良いと

伝えたい


髪の色ぐらい

みんなと同じにしてから

カンニングに勤しむように・・・と